★★★☆☆
若干ネタバレ含みます
アニメだけでなく実写ドラマ化までされた超有名作品。の原作。
まあぶっちゃけるとおもしろいのは最初(日本編)だけで、後半(パリ留学以降)は超退屈な作品だと感じました。しかも終わり方もまさに打ち切り!って感じの煮え切らない終わり方。なんでそうなったかというと、パリ以降のほとんどは千秋が主人公ポジションだからだと思います。千秋は「これぞ少女マンガのヒーロー!」って感じの完璧人間なので、主人公ポジションだと何もおもしろくならないんですよね(推測ですが、おそらく作者はのだめより千秋の方が好きなんですかね?)。あとは脇役の魅力が日本とパリでだいぶ差があったのも大きな原因だと思います。本来の主人公であるのだめの、「厳しさに耐えてバリバリのプロを目指すのか、それとも楽しさ重視で幼稚園の先生になるのか」という主題もうやむやなままで終わってるし、作品全体としてはあまり褒められないでしょう。
あと絵が下手すぎ。おそらく作者がの重心がそこにないからなんでしょうが、のだめの作画がずっと安定してないのはかなりひっかかりました。
でも最初は本当におもしろいので、そこだけでも読んだ方がいい作品だと思います。パリ以降はそれぞれの判断で。
やっぱり音楽を扱った作品ということで、この原作ではなくアニメ版を見るのもいいでしょう。
のだめカンタービレ(1) (Kissコミックス)
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