ネタバレあり・ちはやふる全50巻を読んだ感想

太一がフラれるところまで読んでほったらかしでしたが、完結したので最初から読み直しました。
前は「太一ってクソ野郎だったのになんでさわやか万能イケメンになってんだよ」とか「かなちゃん急に爆乳化させんのやめろや」と思ってたんですが、読み直すとそこまで不自然ではありませんでした。太一は最初から千早が好きということで説明がつくし、かなちゃんも割と早めに巨乳属性が付与されていましたね。

千早は主人公なのに、終わりが近づくにつれて一周回って存在感というかキャラが薄くなってしまった印象を受けました。

太一は髪型変えたのが最後までしっくりこなかった。結局一度フラれながらも最終的には千早とつきあうことになるわけですが、それなら素直に東大に進学させておけばよかったのでは? と思わなくもない。遠距離恋愛は絶対大変。

新は……どうなんでしょうね。太一は一度フッたんだから新と付き合うのもあり……だと思うんですが、結局千早がどっちとくっついても大団円にはならない気がする。女版君のぞというかホワルバ2という感じ。

かなちゃんと机くんは特にいうことなし。
かるた内外で縁の下の力持ち的なポジションだった肉まんくんが、最後ら辺まったく存在感がなかったのと特に何も報われなかったのが残念。

千早の姉は最初から「なんでこの人いるの? 性格悪いだけで別にいらなくね?」と思っていましたが、最後……もあんまりしっくり来ませんでした。これに関しては完全に失敗で、作者の頭の中と読者が受けた印象とで大きな隔たりがあるものと思われます。

このマンガ、全体的にはすごくおもしろいんですけど、強いていうなら中盤の後半あたりから終盤の最初あたりまでちょっとテンポ悪い時間帯がありましたね。読手の回想エピソードはどうかんがえても不要、までいわないまでももっと短くするべきだったと思います。それ以外にも、キャラが増えすぎて処理しきれない感じがありありでした。
まあ長期連載ってどうやっても計算が合わないところも出てくるでしょうしね、最後までやってくれただけでありがたいんですけど(※もうワンピもハンタも追う気力がない人間の感想です)。

50巻にある番外編まで見てみると、続編の構想も作者さんの頭の中にはありそうですね。二世モノとかもできそうですし。
キャラの顔が安定していなかったことは終始気になっていましたが、その極めつけが番外編の千早。
お前誰だよ説明ないとわかんねーぞってレベルで別人。

ちはやふる50巻より。大学一年生の千早
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